立会外分売とは?メリット・デメリットなど

立会外分売(たちあいがいぶんばい)は株式市場の取引時間外(立会外)に、企業や大株主が所有する株式を安く売り出すことです。

立会外分売が実施されるとお得に株をGETできるチャンスですので、魅力的な銘柄の時には是非とも参加すると良いでしょう。

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立会外分売の概要

「立会外」とは取引所の時間外(分売前日18時~分売当日の朝8時)のことを指し、この時間を利用して大量株を小口に分けて売り出しを行います。
「自社株の流動性を高めたい」「市場の鞍替え狙い」等の理由から割引価格で売り出されることも特徴となります。

昇格・市場変更狙い

昇格や市場変更の条件を満たすため、株主数を増やす目的で利用されることがあります。
株主数が増えれば、昇格する条件として定められている要件をクリアすることができます。

そのため、上場企業が昇格・市場変更を狙って、分売が行われることが多くなっています。

自社株の流動性を高めたい

割引価格で売り出すことで、多くの投資家に自社株を買ってもらうことが可能になります。
それに伴って流動性も高くすることができ、投資家の方が売買したいタイミングで、きちんと取引を行えるようになります。

売却利益を狙っている

これは我々投資家にとってポジティブな理由とは言えませんが、企業が資金の確保のために活用されることがあります。
グループ会社などの株を売却することで、大きな利益を得ることができます。

立会外分売で株を購入するメリット

勝率が高い

分売で配分される株は2~5%程度割引された株価で買うことができますので、取引開始後の株価が分売価格(割引された価格)よりも高い場合、その分の利益を得ることができます。
下記の表は2016年に行われた分売結果になります。

▼2016年分売結果一覧▼

実施日銘柄分売価格
(割引率)
始値
(利益)
終値
(利益)
12/20ショーエイコーポレーション266
2.92%
273
+700円
286
+2,000円
12/19アイビーシー1,086
2.51%
1,085
-100円
1,086
±0円
12/19ユークス651
2.98%
641
-1,000円
641
-1,000円
12/16鎌倉新書965
2.03%
965
±0円
964
-100円
12/14仙波糖化工業467
2.91%
473
+600円
475
+800円
12/12ハウスコム1,779
2.52%
1,811
+3,200円
1,832
+5,300円
12/8ショーケース・ティービー1,139
2.06%
1,160
+2,100円
1,125
-1,400円
12/6ハブ1,708
2.95%
1,700
-800円
1,708
±0円
12/6ハウスドゥ1,335
2.48%
1,336
+100円
1,320
-1,500円
12/1LITALICO1,271
2.00%
1,348
+7,200円
1,276
+500円
11/30昭和化学工業342
3.12%
345
+300円
345
+300円
11/29ラクス1,357
2.72%
1,389
+3,200円
1,473
+11,600円
11/29オープンドア3,161
1.98%
1,400
+7,200円
3,310
+14,900円
11/29南陽1,276
4.06%
1,333
+5,700円
1,295
+1,900円
11/25タイガースポリマー657
3.10%
679
+2,200円
669
+1,200円
11/24パートナーエージェント1,639
3.02%
1,697
+5,800円
1,692
+5,300円
11/16ファンデリー925
2.94%
948
+2,300円
937
+1,200円
11/16一蔵1,194
1.97%
1,278
+8,400円
1,355
+16,100円
11/1中本パックス2,456
3.00%
2,532
+9,600円
2,626
+16,100円
10/21ベステラ3,424
3.00%
3,520
+8,400円
3,660
+23,600円
10/21ダイヤモンドダイニング1,064
2.56%
1,090
+2,600円
1,096
+3,200円
10/4大光765
2.42%
780
+1,500円
785
+2,000円
9/29エスティック3,643
2.98%
3,725
+8,200円
3,840
+19,700円
9/27ヨシックス1,595
2.03%
1,569
-2,600円
1,577
-1,800円
9/21土木管理総合試験所706
1.94%
727
+2,100円
755
+4,900円
9/21ワークマン3,130
3.99%
3,125
-500円
3,160
+3,000円
9/13大和コンピューター1,029
3.02%
1,035
+600円
1,035
+600円
9/8正興電機製作所481
2.83%
503
+2,200円
471
-1,000円
9/2CDG1,372
2.97%
1,410
+3,800円
1,418
+4,600円
8/31テー・オー・ダブリュー587
2.00%
596
+900円
593
+600円
8/31アイドママーケティングコミュニケーション1,122
2.43%
1,122
±0円
1,113
-900円
8/30RS Technologies2,357
3.00%
2,384
+2,700円
2,389
+3,200円
8/29ショーエイコーポレーション245
2.78%
255
+1,000円
249
+400円
8/26竹本容器1,674
1.99%
1,724
+5,000円
1,799
+12,500円
8/26ロゼッタ3,593
3.02%
3,500
-9,300円
3,505
-8,800円

ご覧のとおり、リターンが出る勝率が高いことがお分かりになると思います。
相場の状況が良いときはその流れに乗って上昇し、終値ベースで大きく利益を得ることも可能です。

立会外分売結果
立会外分売結果
2017年の立会外分売の結果です。

買付手数料が無料

さらに立会外分売で購入する株は、買付手数料が無料です。
証券会社によっては売却も無料で行えるところがありますので、分売投資に最大限活用していきましょう。

1部昇格期待の銘柄を狙える

また株の流動性向上・株主数増加を目的とした分売の場合、市場の鞍替え(東証1部昇格)などを期待できますので、将来的に大きな株価上昇を見込めます。

立会外分売で株を購入するデメリット

損する場合もある

分売価格よりも取引開始後の株価が下がる可能性もありますので、損失が出る場合もあります。
分売枚数の多い銘柄や、割引率が渋い銘柄に申し込むときは、慎重に判断して参加した方が良いでしょう。

売却手数料がかかる

買付手数料は無料ですが、売却の際に掛かる手数料は無料ではありません。
立会外分売で得ることのできる利益は少ないですので、なるべく手数料の安い証券会社を利用するようにしましょう。

配分は抽選方式が一般的

決められている配分枚数よりも応募が多かった場合、抽選方式となり、当選しないと購入できません。
これは複数の証券会社から申し込むことで、当選確率を高めることができます。

申し込み時間が決まっている

申し込みできる時間も決められており、証券会社によって異なります。
通常は分売当日の8時20分ぐらいまで、購入申し込みが可能となっています。

立会外分売のまとめ

最近になって頻繁に立会外分売が行われていますので、何度か申込みをすれば当選は容易です。

始値と終値が分売価格上回ることが多いですので、その時に売却すれば細かく利益を積み重ねることが可能です。
2016年の分売結果ですが、合計87社が行いそのうち61社の分売で始値が分売価格を上回りました。実に勝率は7割を誇っています。
始値で下回った場合でも終値ベースだと上昇している分売が多くあり、さらに勝率が高くなっています。

立会外分売で大きく利益を得られることはないですが、コツコツと小さな利益を得られる可能性は高いでしょう。
興味を持たれた方は、比較的ローリスクな投資商品である、立会外分売を始めてみてはいかがでしょうか。

立会外分売の取扱い証券会社一覧
立会外分売の取扱い証券会社一覧
立会外分売をネットにて取り扱っている証券会社は下記となります。 複数の証券会社から申し込むことで、より多くの分売株数を獲得できる可能性が高...
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